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2009年5月29日金曜日

厚生労働省分割化

おやおや、麻生さん。「別に、こだわっている訳じゃないから、まぁいいや」とか言って引っ込めてしまいました、厚生労働省の分割化案。

まぁ、分割民営化までいかなくてよかったけど。

それにしても、この一週間くらいの間の騒ぎは何だったんでしょうかね。そもそも20日のことでしたか、急に麻生さんが「読売新聞の渡辺さんが言い出した」として始まったわけです。

例によって、思いつきの発言なんでしょうが、急に分割化案をいろいろ出せとか閣僚に指示したりしてにわかに本格化。

でも、なんだかまとまった話にもなりそうもないくらいのところで、そもそも何で今分割化するのかという議論がまったく見えてこない。

確かに厚生省と労働省が合体して、ただでさえ多岐にわたっていた業務が肥大化したことは間違いありません。しかし、なぜ合併したのかという部分で、無駄を省くとか関係業務の連携の効率化などが期待されたわけで、そのあたりの成果についてはどうだったのでしょうか。

省庁再編成の是非については何も議論がされていないように思います。実際、厚労省の分割化については賛成する意見が多いようですから、その辺の議論を国民に伝えることができれば、必ずしも悪い話ではないのかもしれません。

国民生活にかなり密接な仕事が多いだけに、麻生さんの思いつきで出したり引っ込めたりしないで、きちんと考えて貰いたいものです。