最初に塾というものに行ったのは・・・たぶん中3くらいの頃だったか。渋谷の懐かしい今は無き「仁丹ビル」の近く。宮益坂を上って青山学院大学の間くらい。ちょっと入ったところだったと思います。
ところが、自分は私立だったので、ほとんどの公立の(小学校の同級生が多かったわけですが)生徒とはやっていることが違いすぎるということで、クビになってしまいました。そりゃ、悲しいものがありますよ。
楽しみは、青山通りに出たところに博多ラーメンの店「きんしゃい麺」とかいうのがあって、帰りにここでラーメンを食べること。当時は、鶏がらベースの醤油ラーメンか札幌味噌ラーメンしか無かった時代ですから、博多とんこつ味というのが、とにかく衝撃的な旨さでした。
結局、高校からは学校の友人と中目黒のこじんまりとした塾に通うことになったのですが、この塾の先生というのがけっこういい加減。確か年末だったか、忘年会をするということになって塾で酒盛り。本当に酒がでてきましたよ。
特にウォッカというものにびっくり。なんてったって、アルコール度数50ですから、もう一度口に入れると火を噴きそうになる。その割には、けっこう呑めたりして、いやもう大変な騒ぎでした。いい時代?だったんですね。
それはともかく、楽しみはというと、やはりラーメン。中目黒から渋谷までは歩いて帰るんですけど、そこで電車賃をけちって途中にあるラーメン屋に入るわけです。もう名前も覚えていない、普通のラーメン屋さん。ところが、なんと普通のラーメン、鶏がら醤油、チャーシューとメンマとナルト、ほうれん草と海苔がのっている・・・それが100円だったんです。
なんともこれが旨い。こういう、寄り道、道草というのは本当に楽しいものですし、こどもにしてみれば、小さいけれど冒険みたいなもので、ちょっと大人に近づいたみたいな気分になれたものなのです。