Call of Duty・・・って知ってます?
ゲームです。一人称視点の射撃(first person shooting)を目的とした3Dゲームで、最近ではこのジャンルで最も人気のあるゲームのひとつ。
この手のゲームの元祖はいわずと知れた''Wolfenstein''です。ナチスの要塞から脱出するのが目的で、途中でドイツ兵を打ち倒していくわけ。
そして、ジャンルを確立したのは宇宙生物に占拠された宇宙基地を助ける''DOOM''です。ここから、似たようなゲームがうじゃうじゃ、さらに''Quake''といったヒット作もありました。
Call of Dutyは2004年に始まるシリーズで、宇宙物、ファンタジー物と広がりすぎたゲーム世界を、人間対人間の現実的な世界に引き戻しました。最初のタイトルは第二次世界大戦を舞台にドイツ軍対アメリカ、イギリス、ソビエトの戦いを描いています。
体力は落ちているヘルスパックを拾うことで回復するのですが、ヘルスが落ちている場所を考えながら動かないといけないので自由度は低くなってしまいます。
そこで、2005年のCall of Duty 2からは、一定時間で自然と回復する仕組みに変わりました。舞台は同じ第二次世界大戦、対戦相手も同じですが、よりリアルな戦いが売りとなっています。
3はXbox専用だったのでわかりませんが、2007年の4は、''Modern Warfare''というタイトルで舞台をいきなり現代社会に移し、アメリカ、およびイギリス対イスラム世界という、まさに世相を反映させたような設定になりました。武器もいきなりモダンになりましたが、その分現実的すぎて、どうなんでしょうか。
そして4は''World at War''となり、ふたたび第二次世界大戦の世界。ところが、今度は敵には日本軍もくわわり、「天皇陛下万歳!!」と叫んで玉砕戦法で挑んでくる日本兵は、さすがに日本人としては複雑な心境になります。
昨年発売された5作目になる''Modern Wafare 2''は、ふたたびイスラムの世界で、前作のストーリーを一部引き継いでいますが、最終的には悪者は裏切り者のアメリカ軍大将というのは、やはりいろいろな事情を考慮しているのかと思います。
そして、今度のクリスマスを目前に最新作''Black Ops''が発売されることになっているわけですが、前作でプロダクション内のいろいろなトラブルがあったらしく、スタッフが相当入れ替わっているはずで、どの程度のクオリティが保たれているのか注目されます。
しかし、言ってみれば「殺人ゲーム」みたいなところがあるわけで、これをただのゲームとして考えてもなかなか手放しに面白がるわけにはいきません。トランプやチェッカーやダイヤモンドゲームのようなボードゲームで、みんなでわいわい楽しむ時代は完全に過去のこと。
いまや、仲間とチャットやスカイプで連絡を取り合い、マルチプレイヤーシステムであちこちの離れた場所から同じ戦場へ入り込み、敵を倒して喜んでいるという時代。
それがいいのか悪いのか、とにかくパソコンの普及、ネットの広がりは人間を確実に買えているようです。