担当の教師の方には申し訳ないのですが、音楽と美術と体育はマイナーな科目の代表でしょう。その科目を専門にする学校に進学するのでなければ、大多数の人にとっては受験でも必要の無い科目です。
逆に言うと、必要な人以外には関連が無いわけですから、本当に勉強したい人だけがしっかりと勉強するという、ある意味理想的な科目でもあるわけです。
だって、受験のためだけに勉強して、大学に進学するとほとんど必要性の無い勉強をするというものほど、つらいことはありません。無意識のうちに植木算とかはつかっているかもしれませんが、少なくとも複素数が必要だった経験はありません。
学ぶと言う事は、知的好奇心をみたすことであり、少なくとも生きていくために必要な術を習得することであるわけで、自ら学ぶ必要性を認識して初めて成果につながるはずです。
そうは言っても、美術にしても音楽にしても、何を学んだということはありませんが、今の自分の生活のためのさまざまなdutyの狭間で、ゆとりを作ることに多いに役立っていることは間違いありません。
運動が得意とは言えない自分にとって、体育はやったことがないような競技について想像する力となっていて、現実に整形外科という医学の中では大きな意味を持っているのです。
小学校までさかのぼれば、家庭科というのもマイナーでしたが、ここで料理や裁縫の基本をおそわったことは、少なくとも無駄にはなっていません。初めて自分で作ったほうれん草のソテーは、本当に今でも美味しかったと思います。
もしかしたら、マイナー科目ほど、誰にでも必要な勉強だったのかもしれません。そのときには無駄と思っても、大人になってふと気がつくことが、きっとくることでしょう。