今年もいろいろに事件があり、今の時期なら、もううんざり状態の市川海老蔵にとどめをさすのでしょうが、さすがにいろいろな影響を考えると尖閣諸島をめぐる一連の騒動が最大の事件だったのではないでしょうか。
中国との間の「領土問題」として、以前より話題になっていたことでしたが、ついに中国人船長の逮捕という事態を招きました。
さらに、その罪はしっかりと認識しておきながら、超法規的ともいえる釈放という、中国を意識した外交対応でことをうやむやにおわらせようという、わけのわからないことに。
なんだ、結局「玉虫色」みたいな話で終わるのかと思っていた矢先に、今度は中国船の故意の衝突を記録したビデオのネット流出という、政府の本当に危機管理の甘さを露呈するオマケがついてきた。
日本が外国からどのように見られているのか、外国に対してどういう態度をとるべきなのか、国内の政治の管理体制は本当に大丈夫なのか、はたまた知る権利とはどこまで要求されるものなのか、ネット社会の安全性は確保できているのか。
考え出すと、次から次へといろいろに疑問がでてきた事件でした。ところが、やはり、どの疑問に対しても何一つ答えらしき物が見えてこないというのも、日本人らしいと言えばそれまででしょうか。