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2011年3月26日土曜日

電気の使い方

東京電力が震災後始めた計画停電。やるのかやらないのか、どこでやるのか、いつからやるのかなどいろいろな問題が噴出しています。

何故か? これは言葉がよくない。計画されているのは、可能性のある時間帯と地域であって、それが実行されるかどうかという一番大事なところが計画されていないわけです。

つまり、停電をするかどうかは、そのときの電力需要が供給力を超えるかどうかで決めているわけです。現在の電力供給バランスは、東京電力のHPに発表されています。

グラフで、青線が昨年の実績、赤線が昨日の実績、水色の棒グラフが今日の状況です。今日は計画停電を実施していません。実施された場合は、棒グラフのイロハオレンジ色になります。18時のところにある、短い黒線が本日の供給可能なリミットです。

まるで、ウェブサイトのアクセス数グラフみたいな感じです。午前3時から4時頃に最低になり、午前9時から10時に最初のピーク、その後日中はやや減りますが、午後6時から7時にピークに達するというのは、ほぼ平均的な動きのようです。

去年の実績通りであれば、きょうは確実に午前と午後の両方のピークで供給力をオーバーしていることになります。しかし、昨日も本日も、皆の節電の効果で供給力を下回っているわけで、停電をする必要はありませんでした。

もしも、去年並みに電気を使うと、自分の場合の1日の実質的な生活時間帯(午前6時から午後10時)の半分近くで停電してしまうことになります。これは確かに、生活への影響はかなりあるといわざるを得ません。

ただし、深夜については例年並みの電気を使用をしても、供給力を上回ることはまずなさそうです。節電をする必要がないとは言いませんが、夜間に寒いときに無理に暖房を我慢することは無いのかもしれません。

今のやり方の「計画停電」であるならば、無理して体調を崩さないように、現在の電力事情をうまく把握して節電をしたいものです。

しかし、実際には停電事情に不公平が感じられることは否めません。結局、供給力を超えそうなときだけ停電を実施しているので、すでに何回も停電をしているところと、一度も停電していないところがあります。

供給力の余力にかかわらず、朝と夕方に順番に停電を実施してはいけないのでしょぅか。地域と時間帯がはっきりしていれば、停電する側の対応も比較的容易になります。つまり、その時間帯以外では停電しないという安心が生まれるわけです。

いろいろな不安なことばかりがどんどん出てきている今の状況のなかでは、必要なのは安心であることは間違いありません。

春が近づいてきて、多少の寒さは我慢できるようになってきましたが、今後暑くなってくると冷房を使用することは避けられないかもしれません。今よりも、電気の需要が増大することは間違いなく、本当の意味で「計画された」停電をしないと、不安以上に不満が爆発することにもなりかねません。