2011年3月30日水曜日

無駄を省く

4月が目前にせまって、今までになく気忙な3月でした。特に東日本大震災からの2週間は、とにかく長かった。

だからといって、日常が戻ってきたわけでもないわけです。計画停電のこともありますし、福島原発事故から次から次へと派生する問題もなかなか収束する見通しが立たないわけで、かつての毎日呑気に暮らしていた日々とはずいぶんと違う。

一般市民として、今できることは限られていますが、とにかくできるだけ協力したいのは節電。確かに供給量を上回らなければ、停電する必要が無いというなら、日中などはほとんど節電をする意味がないかもしれません。

しかし、節電していく気持ちというか、姿勢は大事で、みんなが少しずつでも無駄な電気の使用を減らしているから、全体の電力供給にゆとりがでているわけです。

実際、クリニックでも照明を点灯することを減らしていますが、けっこう無くても困らないものだと初めて気がつきました。暗いと、なんか陰気くさいとか、寒々しているとか言いますけれど、実質的には元々が明るすぎるのかもしれません。

うちのクリニックは待合室からリハビリ室まで、窓がたくさんありますので、日中はかなり陽が入るんです。冬でも、晴れた日は温室効果でけっこうポカホカ。確かにそういう状況で、照明をいっぱいつけていても、そうは変わりがあるわけではありません。

スーパーなども、照明を落として、さらに棚の商品も少なめだったりすると、寂しい感じがないわけではありませんが、それで困ることもありません。

日本人は、やはりだいぶ贅沢に慣れてしまっているんでしょう。今回の震災で、今までずいぶんと気楽な生活をしていたのがよくわかりました。

もちろん、とことんストイックな生活をしなければいけないとか言うつもりはありませんが、もっと自分の周りを点検して、余分なのを省くことも大事だと思いました。それはセコでもケチでもないんですよね。