2011年3月9日水曜日

一人暮らし

・・・というのは、それなりに憧れがあるものです。

自分が通った大学は、遠くてだいたい自宅から通学するのに2時間近くかかっていました。部活の朝練があるときは、新宿発6時の始発の小田急線急行に乗るわけで、夕練して帰ると家にたどり着くのが10時とか過ぎることも珍しくない。

ですから、何日も続けて親の顔を見ないなんてこともよくあったものです。5年生になって臨床実習・・・通称ポリクリというものが始まると、さすがにもう物理的に自宅からの通学は無理ということになって、アパートを借りることになりました。

まぁ、これが初めての一人暮らしというわけで、当然なんかわくわくするわけです。ほとんどのものは自宅の余分なものを持っていくことになったのですが、電子レンジとエアコン、冷蔵庫と洗濯機という家電製品だけは新たに買ってもらったように思います。

当然、一人で使うのに十分な食器しかなかったのですが、しばらくすると近くに住んでいた先輩がやってきて、My食器を自分のアパートにおえいていくようになりました。

まぁ、ご飯炊いて、味噌汁作って、あとはツナ缶に醤油かけて出すだけでいいのですが、とにかくご飯はうちに来て食べていくという状況になっていったわけです。

しまいには、クラブの顧問をしていた教授までもカレーを食べに来るという状態で、まぁこれも一つの青春だったわけです。

中間や期末試験になると、近くのイトーヨーカドーでインスタントコーヒー400gビンを買ってくる。それを試験期間の2週間で飲みつくすわけで、自慢じゃないけどこの間だけは真剣に勉強したものです。

1年たって、上の階に後輩が引っ越してきました。あっちには、しょっちゅう彼女が来ていて・・・まぁ羨ましいことですよ。こっちは近くの定食屋みたいなところの馴染みになって喜んでいるのが精一杯。

とにかく、神奈川県民になってそろそろ30年が経とうとしているという話なんですけどね。