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2011年8月16日火曜日

あすなろ海水魚館 ~ 事件

この話は、なかなか前提となる説明を長々としないとわからない。うちのクリニックのエアコンは、大きく分けてあって、待合室とリハビリ室、そしてスタッフ室と受付になっています。

で、昨日のことなんですが、いつもは開けっ放しにしているそのエアコンの分かれている間の扉をできるだけ閉めて、受付側だけエアコンを入れて淡水魚館のセットアップをしていたのです。それで・・・

さぁ、終わった、エアコンを消して、さぁ帰りましょう。っていうのが、最低限の話。これだけじゃ、何が言いたいのかわからんですよね。それじゃ、早速今朝の事件の話。

朝、クリニックに行って数日振りの再会の準備を始めてたところでびっくり。なんと、海水魚館のほうで、唯一の魚のカクレクマノミ君が、なんと水流モーターの吸い込み口にとらわれて動けなくなっている。

こんなことは今までありません。昨日だって、普通に水槽内を泳いでいたのです。すぐに、救助したものの、もうなんか虫の息状態。ふらふらして、色も白っぽく、相当なダメージを受けています。

なんでだろう。どうして、こんなことになってしまったのか。水槽の水温がなんと30度ちかくなっていることにきがつきました。夏場の対策のため、しっかりとした冷却クーラーを25度で設置しているのに・・・

とにかく、クーラーが故障していないようなので、リセットして再稼動。水温を下げるために、水をあらたに追加。酸欠にもなっていると思い、空気のブクブクを急遽設置して酸素付加をしました。

午前中の診療をしているうちに、なんとか元気を回復してくれたようで、しっかりと泳ぐようになりました。ちょっと一安心ですが、それにしても水温かいきなり上がってしまった理由がわかりません。

今回は、少なくともヒーターの故障は関係ありません。その後のクーラーの状態を見ても、これも壊れたわけではありません。

で、結局考えられうる結論は、待合室と受付を仕切っている扉です。いつもは開けたままにしているこの扉を、昨日閉めた。そして、そのまま帰ったわけです。すると、水槽を置いている待合室は一面南向きの窓がついていますから、完全に温室状態になったわけです。

いやいや、ほんとに気が抜けません。なんにしても生き物を飼うというのは大変なことです。ところで、カクレクマノミ君ですが、一度体調を崩したことで、夕方からひれに明らかに白い点々が出てきました。そうです、白点病です。

過去にこれで、何匹死なせていることか。とにかく、早めの対処が大事なので、パラサイトリムーバーという添加剤をすぐに投入。しかし、水質が酸性に傾くため、イソギンチャクには不利なので、pHの調整剤も入れながら・・・

あ~、一難去って、また一難とはこのことです。しばらくは、目が離せません。