暑い暑いと言っていたら、この1週間くらいで急に朝晩の冷え込みが激しくなってきました。早朝は20度を切るようになり、ちょっと油断すると体調を崩しやすいので要注意です。
でも、この寒暖の差が樹々の紅葉には必要で、本格的な秋の到来を実感できるわけです。ところが、季節はどんどん動いていて、さらに冬の風物詩も本格化し始めているんですよ。
それはインフルエンザ。毎年12月から2月くらいの冬真っ只中に猛威をふるうウイルス感染症ですが、9月になってぼつぼつと患者さんが発生していました。冷え込むようになってから、発生数も増え始めています。
新型インフルエンザが騒がれたのが3年前でしたか、どうも日本人の悪い癖で喉もと過ぎれば急速に興味を無くすみたいなところがこの病気についても言えるかもしれませんね。
一頃は、新型が登場したら歴史的な大流行で何万人もの人が死亡すると言われ、大変な脅威として対策が急がれていました。実際に出てきたものは、毒性は予想以下のもので、ワクチンにも組み込まれなんとなく話題としては終わった感。
ウイルスが突然変異をするのは当たり前のことで、いつ猛毒性を持つようになっても不思議はありません。さらなるウイルスの登場がまったく無くなったわけではありませんから、完全に安心していいわけではありません。
予防接種は、現状の病原体に対しては効果的。予防接種による効果と合併症の発生、しない場合の罹病率などを総合的に考えて確率的に十分なメリットがあります。
予防接種の合併症を危惧する方はけっこういますが、しないリスクのほうが高いということをよく考えて欲しいものです。