2012年9月24日月曜日

SP 警視庁警備部警護課第四係

これも数年前のドラマ。もともと深夜帯に放送されたにもかかわらず、視聴率20%近くたたき出した人気のドラマでした。

とは言っても、本放送は当然見ていないわけで、知ったのは2010年と2011年の映画版の公開にあわせての再放送・・・それも、家族が録画していたのをたまたまいくつか見ただけでした。

全体を通して一つのストーリーが中心にあるので、所々を見ても「つづく」になってしまうのでよくわかりません。最初に見たときは、なんだか複雑そうな話だなぁと思ったわけです。

踊る大捜査線のほとんどを監督した本広克行がからんでいる関係で、今回あらためて見てみようということで、さてソースをさがしたのですが・・・

さすがに、踊るよりもだいぶ新しいのでAmazonの中古もまだまだ値が張ります。そこで、TUTAYAの会員になっているうちのこどもに頼んで「大人借り」してもらいました。

テレビ放送分の第1話がEpisode I、第2~4話がEpisode II、第5~7話がEpisode III。第8話は時代を遡ってEpisode 0となって、そして第9~11話で最終のEpisode IVとなっています。

それぞれのEpisodeはある程度は独立したSPの活躍を描いていますが、それぞれがリンクして全体の大きな謎を形成しているわけで、もともとしっかりとプロットが組み立てられていることがわかります。

さらにある程度の解決をもってテレビ版を終了していますが、いくつかの謎は残っていてこれが2つの映画版の野望篇と革命篇へとつながって行く展開。

踊るよりも、緊張感は高く、笑いの部分はかなり少なめ。主演の岡田くん主導(!!)のアクションもカッチリしていて、全体にはハードボイルド的な仕上がり。登場人物のキャラクターの描きこみは、踊るに負けずしっかりしていて魅力的。

踊るとの一番の違いは、ベストセラー作家の金城一紀が原案・脚本というところ。踊るは短編をつないであとから間を埋めた感があります。さすがにもとが小説家ですからSPの場合、最初から長編を見ているような感じ。

若干、主人公の超能力的なシンクロと呼ばれる研ぎ澄まされた感性には非現実的な違和感を覚えますが、それだけで解決しないところが続けて見る気持ちを起こさせます。

自分はこどもの頃から、漫画でも毎週ちょっとずつ読むより、単行本がでてから一気に読むほうが得意だったのは、今も変わらないようです。