人気マンガの映画化。最初に映像化したのは2002年、NHKで、主人公を演じたのは国分太一というのは意外な感じするキャスティング。
2004年にフジテレビ関連で映画化。フジテレビとしては、「踊る大捜査線」シリーズの映画2作目と3作目の間の空白期間。視聴率をかせいだドラマが、後に映画化されるパターンが圧倒的に多い中、映画から始まったというのは珍しい。
映画の後に、連続テレビドラマと3作の映画が作られる人気シリーズとなったわけですが、登場人物や話の進行はかなり原作よりアレンジされている。原作至上主義のヒトにはむきません。
内容的には、その後のテレビドラマの方が面白いかもしれません。その後の映画は、ちょっと大げさすぎて、ちょっとやり過ぎという感は否めない。
ただし、原作のプロットを利用して海洋アドヴェンチャーと恋愛ドラマを新たに作り出し、エンターテイメントとして楽しみたいヒトにはよくできた作品といえるかもしれません。
正直いって、これって・・・・どうひいき目に見ても「愛と青春旅立ち」のリメイク。厳しい訓練、友人の死を乗り越えて成長していき、最後には恋も成就させるという基本ストーリーはまったく同じ。
でも、それはそれでうまく海上保安庁の潜水士という設定に置き換えて、かなり直球勝負の青春恋愛物語としてよくできていると感じました。この辺は、むしろ自分たちのような昭和の人間の方が慣れているかも知れません。