看護師というのは、医療行為の補助する職種ですが、看護というのは医者がなかなか手を回せない部分で、医療の中では無くてはならない仕事。
今から150年ほど前、クリミア戦争で活躍したイギリス人、フローレンス・ナイチンゲールによって、その重要性が確立され。近代的な看護師の養成が始まったことは有名です。
日本では、もともと看護婦と呼ばれていましたが、保健婦助産婦看護婦法が保健師助産師看護師法に改正され、2002年から看護師となりました。
医者以外で医療に従事する方々をパラメディカルと総称するんですが、リハビリテーションを行うのは理学療法士、レントゲン撮影を行うのは診療放射線技師、検査を行うのは臨床検査技師・・・
最後に「し」が付きますが「師」だったり「士」だったり。この差は何なのかよくわかりませんが、看護師と呼ぶことになる前には、看護士さんが存在しました。
つまり、女性の場合が看護婦で、男性の場合を看護士と分けていたんです。ナイチンゲールの活躍や、看護婦という名称から看護は女性の仕事というイメージが作られ、男性看護師は今でも全体の中では10%には満たない少数派です。
しかし、男性ならではの介入の場があるもので、医療の現場の中では男性看護師の存在は絶対に必要な部分です。自分がかつて勤務した病院にも、何人かの看護士と呼ばれる男性がいましたが、女性が多い職場の中で皆さん独特のポジションを確立していたので印象深い方が多かった。
さすがに医者一人、看護師一人のクリニックでは、医者である自分が男性ですから、看護師は女性でないと困りますが、もしも数人看護師がいるのなら一人は男性が欲しくなりますね。