連日、暑い日が続きます。そして、一昨日、昨日と夕焼けもなかなかきれいでした。夕焼けというと、どことなく昭和の香りがしてくる感じがします。
空が赤くなって、楽しかった今日の遊びはお終い。カラスが、どこかでカーカーと鳴いている。豆腐屋さんのラッパの音も響いてきて、夕飯の時間が近づいてきたことがわかります。
とは言っても、その頃の温帯と違って、今は熱帯状態ですから、ただ哀愁にひたっているわけにはいきません。台風が近づき、これから荒れてくるのかなぁという心配が膨らみます。
政治の世界も荒れ気味で、昨日は安保法案が衆議院で採決されました。自民党は数の理論で、いろいろな意見が噴出する中強行しました。
総理大臣は、自ら「国民の理解は進んでいない」と認めながらも、採決を強行するというのは、どれだけ国民をバカにしているのでしょうか。
そのかわり、国立競技場を安くすませるからがまんしろとでも言うのでしょうか。なんか、どうも民主主義の皮をかぶった独裁国家のような、ダークなイメージを払拭できません。
民主党に未来を託した時、国民は自民党に大いなる反省を求めました。大震災によって、民主党の経験不足が大きな不安を露呈し、もともと自民党員だった宇宙人のいい加減さにうんざりして、自民党に政権を戻してしまったのも国民の決断。
つまり、自民党にはうんざりだけど、民主党はあまりにたよりない、しょうがないから自民党にもどるしかないという、あくまでも暫定的な選択だったと言ってもいい。
そこから、数の理論を背景にした総理の強気の政権運営がスタート。ついには国家の根幹となる憲法すら、ないがしろにしかねないところまで膨らんできています。
自民党が政権与党であることはいいとしても、しっかりとブレーキをかけられる野党を育てる事が重要です。しかし、野党になった方々も、それぞれの利害を求めて流動的に動くだけで、どこが自民党に対峙できる力があるのか、まったく見えてこない。
アベさん、なんでそんなに強気なの? あなたは、どんな事情があるにしても、一度政権を放棄した無責任の前科があることを忘れていませんか? と思ってしまいます。