2015年8月15日土曜日

Windows10 アップグレード その4 トラブル編

この1週間くらい、数台のPCに何度Windows10を入れたり出したり・・・もう、遊びすぎと相手にされなくなりそうです。

基本的に、素直にアップグレードの予約ができていて - つまり、タスクパーにアップグレードのためのアイコンが表示されるようになって、アップグレードの「準備ができました」という通知が表示されるようになったPCでは、今までの環境を引き継ぐのでよければ、たいてい何ら問題は起きません。

実際、Windows7やWindows8.1で問題なく使えていたソフトは、ごく一部の例外はあるかもしれませんが、Windows10でもほぼ普通に使える印象です。

Windows8でボロクソにいわれたスタート・メニューは、モダンUIと一体化して、大変使いやすくなりましたし、Windows8で廃止され何となく不便になったガジェットも、スタート画面の中でライブ・タイルとして似たような機能を持たすことが可能です。

全般的に使い勝手が改善し、アップグレードによってPCがより重たくなるということが無いので、新たなストレスはほとんど感じないところは、さすがに今回はマイクロソフトの本気が感じられます。

さて、問題はWindows10へのアップグレード対象外のパソコンにインストールしたい場合と、クリーン・インストールしたい場合。

アップグレードの対象は、Windows7+SP1または、Windows8となっていますが、必ずしもどのPCもこの1~2年以内の「新しい」機種とは限らない。例えば自宅で使っているデスクトップは、VaioのVPCL13というディスプレイと一体型のもので、2010年製のWindows7マシン。

アップグレード予約のアイコンは出ていましたが、7月29日の数日前から「対応のないデバイスがありアップグレードできません」みたいな表示に変わっていました。どうもグラフィック・アダプターがNvidiaのGeForce GT330Mで、ここで問題を起こすらしい。Sonyもアップグレードのサポート対象にしているのは、この数年の機種に限っていて、このPCは対象外。

一応、NvidiaからGT330Mも含まれるWindows10用のドライバーが発表されたので、これをダウンロードして準備します。とは言っても、正式にはMicrospftから「無理です」と突きつけられているのですから、アップグレードできるかは不透明。

となると、ダメ元で自己責任でやるしかありません。そこで、Windows7で使われているデバイス・ドライバーをフリーウェアで一括バックアップして、いざというときに戻せる状況を用意します。アイコンからの簡単アップグレードはできないので、Microsoftのサイトからメディア作成ツールをダウンロードして、Windows10のアップグレード用のUSBメモリとDVDを作りました。

最近はUSBブートが出来るのが当たり前ですから、USBメモリの方が早くていいのですが、残念ながらこのVaioのBIOSはだめ。時間がかかりますが、DVDでのインストールになります。さて、いよいよインストールを開始して、途中何度かポチっとしていくと、とりあえず無事に完了。

ところが、本来FHDの画面は、800×600という狭いものになっている。デバイス・マネージャーを確認すると、Microsoft基本デイスプレイ・ドライバーが登録されていて、当然Nvidiaは認識されていません。

そこで、用意しておいたNvidiaのドライバーを颯爽と起動して・・・と思ったら、対応するアダプターが見つからないと。う~ん、困った。使わないのでどうでもいいFelicaとかはすんなり認識されているのに、一番大事なところがうまくいかない。

そこでダメもとでデバイス・マネージャーから更新を選んで、Windows7のバックアップ・トライバーを指定してみました・・・あ~ら不思議と、これがすんなりインストールされて、表示も無事にGT330Mになり、画面もFHDに。

ところが、次の問題は内臓BR/DVDドライブ。なんと、まったく認識されず、存在しないことになっている。これは何かと不便ですから、ネットで検索してみると、Windows8以後、しばしばある問題のようで、Windows10に限定したことではないらしい。

これはレジストリーを直接いじるので、けっこう勇気がいる作業ですが、こうなったら毒を食らわば皿までの心境でやってみると・・・これも解決しました。さて、とりあえずキーボードの特殊キーは使えませんが、何ら問題はありません。

さて、そうなるとクリーン・インストールをしたくなるのが、PCマニアの悲しい性というもの。一度アップグレードに成功して、Microsoftのハードウェア情報が登録されると、メディアから新規インストールが可能になります。今度はWindows10でのデバイス・ドライバーを再びバックアップしておきます。

途中でプロダクト番号を入力するときはスキップでOK。そのまますんなり進行して、無事にクリーン・インストールが終了。当然、またもやNvidiaは認識されず、DVDドライブも無し。またまた同じ作業をして、作業は終了。

・・・と思ったら、今度はネットワーク上のNASが認識されていない。ここには、CDから取り込んだ音楽や、自分の写真などが大量にはいっていて、使えないと大変困る。ネットの設定をいろいろ変えたり、ルーターの設定もいじってみましたがダメ。

しょうがないので、もう一度クリーン・インストールを行ってみたら…今度はうまくいきました。なんでしょうかね、どうも原因がよくわからない。まぁ、結果オーライということで、Windows10へのアップグレードは、ほぼ無事完了ということになりました。めでたし、めでたし。