デザインというのは難しいものだと、あらためて感じさせたのが、2020年東京オリンピックのロゴ問題。
もともとデザインというのは、嫌いではなく、今までも自分のクリニックのロゴをはじめいくつかのデザインを作った事があります。
自分もシンプルなものほど好きなので、複雑なものよりいかに伝えたい事を単純な形の中で提示するかを考えます。
単純な形の組み合わせになると、当然すでに存在しているデザインと似てくる可能性は高くなってくるのは当然の帰結です。
例えば、うちのクリニックのロゴは三角形。上が緑で、下が茶色。上は樹木、下は大地をイメージしています。中央の円弧は関節を表していて、整形外科らしさを示しているつもり。
このマークで商売するとなると、商標登録がどうなっているのかしらべないといけないのでしょうが、これまで10年間、少なくとも同じロゴは見た事はありません。
オリンピックのロゴは、ぱっと見ると対象になるベルギーの劇場のロゴと似ていることは否定できない。IOCは商標登録をチェックして上での決定としているので、法律的には問題にならないはずですが、何となく気持ちがへこむのは残念なところ。
あえて言うなら、国際的な大会のロゴですから、このおかげでベルギーの劇場が世界的に知られるようになったということで、寛容な対応をお願いしたいところですが・・・・デザイナーにとっては、がまんできないんでしょうね。