斜めというのは、立っていて不安になるものです。
地面が水平で、均等に重力の影響を受けることで、人は無意識の安心感を得ている・・・という、まぁ、そんな大げさに考えるほどではないんですけどね。
ケーブルカーというのは、とりあえず乗ってみると、車体の床が傾いている状態で停止しているし、座席などの配置もどう見ても倒れ気味になっていて、ちょっと変な感じ。
ところが走り出すと、ちようど山の傾斜に沿ってその傾きが一番少なくなるように作られているんですね。
高尾山では、ケーブルカーに乗ると、かなり楽ちん。ここの傾斜は最大で31度だそうで、日本一傾斜がきついことで有名。
30度超えは、下に見ると断崖絶壁のように見えるので、けっこう凄い角度ですよね。
今回乗ってみて、いまさらのように気がついたのは・・・ケーブルカーで自走しているわけではないわけですが、上の駅を真ん中にして1本のケーブルのはじにそれぞれ車両がついている。
ですから、線路を見ると昇りの車両の先頭にはケーブルが見えますが、降りるほうの先にはケーブルがない。
なんか、当たり前のようですが、なるほどぉ~、と妙に感心してしまいました。