ナックスの5人以外に、交流のあった劇団イナダ組や大学の後輩、ナックスの所属していたオフィース・キューの芸人である藤尾仁志・河野真也ら15人が客演する舞台となりました。
北海道のローカル・テレビ局で中継され、後にビデオ・デーブが限定発売されています。現在はニコニコ動画を根気よく探すと、分割された形で視聴が可能です。ただし、画質・音質はかなり状態が悪いので、出演者の判別や台詞の聞き取りはかなり制約を受けることは覚悟しないといけません。
NSF (Never Stateless Force)に参加する男たちの物語。NSFは無国籍軍という意味で、世界各国から参加した兵士によって、リチャード総帥(森崎博之)のもと、世界から戦争を無くすために戦争を仕掛けるという集団です。彼らはサハリンを支配下におくと、次なる標的を日本に定めます。
ホーク中尉(大泉洋)はエースパイロットで、自信過剰で自分が隊長に選ばれないことに強い不満を持っています。ロイ隊長(音尾琢真)は人格者ですが、人を殺したことが無い。そのため、敵を殺せずに部下を死なせた過去に苦しんでいる。
マイク(戸次重幸)はホークの部下で、話すことができせんが視力は抜群。捕虜になって拷問を受けて死んでしまいます。ロイ隊長は死んだマイクを前に、「我々は復讐のためではなく、誇りのために戦うのだ」と声を上げます。
ハイド(安田顕)は、NSFの公用語の英語がうまくないため無口。マイクとは唯一心が通じる仲間でした。生真面目な性格で「何のために生きるのか」を真剣に考えている。彼が目を覚ますと・・・日本人の普通の若者、モリ、オオイズミ、シゲ、オトオらの仲間からヤスケンと呼ばれ、普通にバカ騒ぎするのが好き。
ヤスケンはリアルな戦争の夢を見たと話します。そこは、誰もが本気で死と向き合って、生きるために必死になっている世界でした。今の自分に疑問をもったヤスケンは酒をあおり寝込んでしまうと、再び彼はNSFのハイドになっていたのです。
NSFの日本侵攻は成功したかに見えましたが、舞台内にドイツが送り込んだ裏切り者のシュバルツ(戸次重幸)によって、一気に形勢が逆転します。そして、ハイドは旧日本軍が開発した特攻兵器である桜花を発見し、ハリス(戸次重幸)の操縦する飛行機から切り離され突撃していくのでした。
まず最初に目を引くのは、リーダー森崎の演出。舞台は全体に斜面になっていて、一番奥に中央だけが空いたパネルが並んでいるだけです。斜めになっていることで、奥行きが広がりいろいろな場面設定に利用されています。
そして、その場面を象徴的に表現するために使われているのが照明です。この照明の使い方が天才的としか言いようがない。ダイナミックに動かして、色を変えることで状況を説明するだけでなく、登場人物の心情なども表している。時には、真っ暗な中で大勢が懐中電灯の光を使って光の動きを表現する辺りは素晴らしい。
小道具として拳銃、小銃までは使いますが、当然飛行機は舞台に出てこない。しかし、役者が操縦桿を握って中腰になるポーズで飛行機の動きを表現するのですが、見えない機体がまるでそこに飛んでいるような錯覚を起こさせるのは見事です。
全員が複数の役をこなしています。中心となるナックスのメンバーは2~3役で、比較的わかりやすいのですが、全体の人数が多い舞台では混乱してわかりにくいところ。特に戸次は死ぬ度にハイドに寄り添う別の役で再登場するので、集中していないとわからなくなります(意図的に狙っている?)。
内容はNSFという架空の軍隊にいる若者たちと、現代日本の若者たちを対比させて、「生きる意味」をあぶり出していくというのがテーマ。戦争がヤスケンの夢なのか、あるいはハイドの夢が今の日本なのか、あるいはもしかしたらハイド(HIDEのカタカナ読みは日本名ヒデ)の回想なのかと思わせることで視聴者に考えさせています。まだアマチュア劇団の域を脱していない感じはしますが、若さの勢いみたいなものは十分に発散していて、最近の円熟した舞台よりも熱い思いがあふれているように思います。
まず最初に目を引くのは、リーダー森崎の演出。舞台は全体に斜面になっていて、一番奥に中央だけが空いたパネルが並んでいるだけです。斜めになっていることで、奥行きが広がりいろいろな場面設定に利用されています。
そして、その場面を象徴的に表現するために使われているのが照明です。この照明の使い方が天才的としか言いようがない。ダイナミックに動かして、色を変えることで状況を説明するだけでなく、登場人物の心情なども表している。時には、真っ暗な中で大勢が懐中電灯の光を使って光の動きを表現する辺りは素晴らしい。
小道具として拳銃、小銃までは使いますが、当然飛行機は舞台に出てこない。しかし、役者が操縦桿を握って中腰になるポーズで飛行機の動きを表現するのですが、見えない機体がまるでそこに飛んでいるような錯覚を起こさせるのは見事です。
全員が複数の役をこなしています。中心となるナックスのメンバーは2~3役で、比較的わかりやすいのですが、全体の人数が多い舞台では混乱してわかりにくいところ。特に戸次は死ぬ度にハイドに寄り添う別の役で再登場するので、集中していないとわからなくなります(意図的に狙っている?)。
内容はNSFという架空の軍隊にいる若者たちと、現代日本の若者たちを対比させて、「生きる意味」をあぶり出していくというのがテーマ。戦争がヤスケンの夢なのか、あるいはハイドの夢が今の日本なのか、あるいはもしかしたらハイド(HIDEのカタカナ読みは日本名ヒデ)の回想なのかと思わせることで視聴者に考えさせています。まだアマチュア劇団の域を脱していない感じはしますが、若さの勢いみたいなものは十分に発散していて、最近の円熟した舞台よりも熱い思いがあふれているように思います。