いまだに出入りの激しい水槽で、試行錯誤の繰り返しが続いています。前回調子に乗って「セミホウボウ」なる面白そうな魚を入れたら、いっきに力の上下関係がくずれた話でした。
その後もじわじわと続きがあるのです。凶暴で困っていたオトヒメエビが☆になって、さぁ邪魔者がいなくなって喜んだのがルリスズメダイ。
もともとこの手の魚は気が強いことで有名で、近縁種と混泳すると最後の一匹まで戦うと言われています。ほとんどの魚は同種の魚以外には無関心であることが多いのですが、ルリは他の魚にも積極的に攻撃をしかけます。
鮮やかな青色は水槽の中でも映えるし、この数ヶ月でだいぶ大きくなった気がしていました。そしてオトヒメエビにかわって狂暴性を発揮するようになったのです。
数日前、ベニゴンベが朝ぐったりしていました。目を動かさず、ひれもほとんど動きがない。岩にへたっとなっていて、まったく生気がありません。その日は別部屋に隔離して様子をみたところ、しだいに元気が戻ってきて、ほっとしました。
どうもルリスズメがいろいろちょっかいを出すようなので、翌日ベニゴンベを水槽内に戻し、逆にルリスズメを隔離。そしたら、カクレクマノミなどの他の魚も含めて、水槽内全域を泳ぎ始め、みんな楽しそうなのです。ベニゴンベも元気を保っているようです。
やっぱりお前だったのか、というわけで個室住まいになってもらうのはいいとして、いつまでたっても水槽内に戻しようがない。いろいろ考えたあげく、コーナンの魚コーナーのイケメンお兄さんに訳を話して、引き取ってもらうことにしました。
そんなわけで、長らく自分たちを楽しませてくれたルリスズメダイ(通称ルリちゃん)は、うちの水槽から引っ越して行ったわけです。ずーっと独居房に入れておくわけにもいかないし、まぁ可哀想ですが新たなお家で幸せになってもらうことを祈るばかりです。