うどんかそばか。しばしば、特に意味もなくどっち派かという話題のネタになりますね。
一般には関西はうどん、関東はそばということになっている。有名な江戸落語で「時蕎麦」というのは、上方落語になると「時うどん」と題名がかわります。柳家小さんのそばを食べる仕草は確かにすごかったけど、あれはやっぱりうどんじゃない。
うどんはひたすら小麦粉のかたまり。ちょっとかたまりすぎるとすいとん。そのまま長くなるとちくわぶ。おでんにはちくわぶは必須。大根だとか、巾着だとか、ゆで卵だとか、いろいろな意見はありますが、ちくわぶなしのおでんは許せない。
鍋のしめはご飯でおじやもいいですが、やっばりうどんでしょう。すき焼きならうどんは最高。普通の鍋でも、しっかり味のしみこんだうどんがうれしさをましてくれるわけです。そう言う意味では、究極の煮込みは鍋焼きうどん。鍋焼きそばなんてありません。
でも、年越しうどんというのはない。年越しときたら、そば。細く長くお付き合いというからそばなのであって、うどんじゃそうはいかない。そばも10割そばというのは意外とぱさぱさして旨くない。ちょっと小麦粉のつなぎが入った二八そばくらいがちょうどいい。
天ぷらそばはOKですけど、天ぷらうどんは×。タヌキときたらそば。鴨南蛮もそば。絶対そばしかありえないのがざるともり。でもきつねだけはうどんですかね・・・
でもって、どっちなのと聞かれれば、自分は絶対そばです。そば屋でうどんは許せない。やっぱりそばです。木枯らし紋次郎が旅をしながら、一膳飯やみたいなところで食べるのはそば。うどんじゃしまらない。
とにかく、美味しいそばがあると嬉しいというだけの話でした。