年末年始臨時休診のお知らせ

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2012年11月20日火曜日

私はこの映画が嫌いです。

AKB48の大島優子さんが、現在公開中の注目の映画「悪の教典」を観て号泣し、「私はこの映画が嫌いです」とコメントしたと話題になっています。

映画については、自分はテレビなどでやってる予告編などの内容しか知らないですし、またその内容から見たいとも思いません。ですから、どうのこうの言うつもりはありません。ただ、主演の伊藤英明の舞台挨拶などでのはゃぎっぷりが・・・

まぁ、それはさておき、大島さんは現在人気のアイドルですから、その言葉にはそれなりの影響力があります。何かを批判する発言は慎重にすべきところですが、少なくとも匿名での発言ではなく、また未成年でもないのでそれ自体は許されると思います。

結局は、そういう話題も宣伝の一環にしてしまおうという映画製作側のたくましい意図が見え隠れしてしまうところもあったりするわけですが、映画の内容からすれば楽しめるヒトと、拒絶するヒトにわかれることは想定内なのは当然でしょう。

以前、深作欣二監督作品「バトルロワイヤル」(2000)という邦画がありましたが、ここでも国の方針によって殺し合いをさせられる中学生という内容に、多くの賛否両論が巻き起こりました。

これはDVDで見ていますが、殺人が行われるある一定の根拠は説明されていますが、少なくとも映画を見ている側が納得できる理由とはいえない。そういう不条理を投げかけたまま映画が進行していくので、自分はまったく映画に入っていけなかったです。

単なる殺し合いのゲームという映像で、何かの問題提起とかもっともらしい理由をつけても映画としての価値は見出せませんでした。基本的に、そういう設定を思いつく原作者がいると言う事のほうが恐ろしい気がします。

映画やテレビドラマでは殺人事件は山ほど描かれていますが、直接殺すシーンが出で来る場合は、一般に残虐と思われる状態が強いほど見ている側にきちんとした理由がわかるようにすることは映画製作上必要なことだろうと思います。

ヒッチコックは「観客の期待を裏切っては、賛同は得られない」というような内容の発言をしています。それを逆手にとって成功したのが「サイコ」なのですが、基本的に映画術として守るべきことのはず。

今後、「悪の教典」についてもいろいろとメディアで論争が起こるのかもしれませんが、いずれにしても教師が自分の生徒を虐殺して行くという基本プロットは、それ自体考え付くこと、また映像化しようと思うことに疑問を感じるのは自分だけでしょうか。教師からの攻撃は「告白」(2010)のようなストーリーが限界という気がします。