今夜は地元のセンター南の大学病院で、再活性化による肝炎についての講演会にいきました。都筑区医師会の内科医会が関係する会で、自分は本来関係ないところですが、行ってよかったです。
必ずしも肝臓疾患を専門にしているとは限らない医者を対象にしていると思ったので、自分のような門外漢にもわかりやすい話を期待していたのですが、まさにその通りでした。
肝炎そのものの基礎的な話は、なかなか聞く機会はないので自分で本を読むしかありません。ただ、特にB型肝炎は複雑なので、専門家でないとなかなか理解が難しい。もちろん、今夜ちょっと聞いただけでわかったわけではありませんが・・・
肝炎の基本はウイルスによる直接の障害ではなく、ウイルス感染した肝細胞を免疫反応によって破壊していくことが原因。ですから、免疫機構に影響を及ぼす何らかの治療を行うことがウイルスの再活性化を起こすことが問題となっています。
そのような治療は、患者数からも関節リウマチが代表的な疾患となります。リウマチは自分の関節に対してアレルギーを起こしているような、自己免疫性疾患の一つです。治療では、内服でも注射でも免疫を調整することが中心。
もちろん、リウマチ患者さんでの肝炎ウイルス再活性は、そんなに頻繁に経験することはなく、比較的珍しいことです。しかし、症状が出た場合には重篤な状態になりやすいため、無視できない。学会でもガイドラインを作って、診療の中で注意をしていくことを喚起しています。
それにしても、学生の頃と違って、新しく勉強することがなかなか頭に入っていかないのは頭がだいぶ固くなったせいでしょうか・・・