2013年8月13日火曜日

読書感想文

夏休みの宿題というと、小学生は絵日記とかは定番。そんな毎日書くなんて、ブログじゃあるまいし、そりゃ大変でしょう。本文はともかま、一番大変なのが天気。夏休みの終わりになると、今も昔も気象庁への問い合わせがどんどん増えてくるのは同じ。

中学生になると、読書感想文なんてものがよく出てきて、これがまた大変。だいたい純文学のタイトル数点を読んで来い、その上400字詰め原稿用紙4枚の感想文を書けなんて。

普段から、本を読むわけでもなく、また推理小説ならいざしらず、歴史上の文豪の作品を読めといわれてもなかなか気持ちが乗ってくるものではありません。

今時は、よく活字離れと言う様に、メディアの多様化によって本を読む事がますます減っているような時代ですから、そんな宿題を出された生徒さんたちはさぞかし大変じゃないかと同情します。

まぁ、とりあえず助かるのは対象となる図書はたいてい、岩波文庫とか新潮文庫に収載されている古典的名作であったりすることが多いこと。文庫には、普通なら有っても無くてもいいような解説が必ずついてくる。

読書感想文は、あくまでも個人の感想ですから、読んだ後の気持ちをひたすら書けばいい。そこで便利なのが、この文庫の解説というもの。

まず最初の数ページだけは、眠気が襲うまで頑張って読む。もう無理、と思ったら、いっきに最後の解説へ。これで、だいたいは何とかなるものです。正しい姿勢ではないけれど、それも一つの感想ですから、その気になれば一日で何冊分かの宿題が片付くというものです。

そんなことをして夏休みの宿題を乗り切ってきたわけですが、実は今となっては後悔していたりします。いやぁ、やはり名作小説くらいは常識としてちゃんと一度は読んでおくべきだったと。

それが直接に生活に役立つわけではないかもしれませんが、そういう文化的な部分が日常の中で気持ちを豊かにしてくれることに、大人になってから気がつくものなんですよね。