2013年8月24日土曜日

THE DEEP (1977)

海洋物の映画というと、まぁ最近はカリブの海賊シリーズなんかが人気ですが、映画史上最大のヒットはスピルバーグ監督のJAWSシリーズかもしれません。

ただし、相手が相手ですから、なかなか見せない。つまり海の中のシーンはほとんどないわけで、海上での戦いが中心でした。

同じ原作者によるTHE DEEPは、本来はB級アクション物みたいなところがありますが、海の中のシーンが中心の海洋物アドベンチャーの隠れた一品。

監督はピター・イェーツ。スティーブ・マックイーンの「ブリット」が代表作ですが、病気で早くに引退してしまい、作品は多くありません。

主演はジャクリーン・ビセットとニック・ノルティで、バミューダでダイビングをしていて偶然宝物を見つけてしまい、ギャングに襲われる。ギャングは、「愛と青春の旅立ち」で鬼教官を熱演したルイス・ゴセット。ふたりを助ける世捨て人がロバート・ショーで、役どころとしては「ジョーズ」のときとかぶってきます。

なにしろ、始まっていきなりのジャクリーン・ビセットの「濡れたTシャツ」でのダイビング・シーンが色っぽい。もう、これだけ撮りたくて映画を作ったと言っても疑わないくらいのもの。ビセット32歳、もっとも美しかった頃のメモリアルです。

もっとも、色っぽいの最初の数シーンだけで、あとは平凡なアクション映画。映画で、冒頭に観客の興味を一気に引き込む手法としては大成功といえます。

特に何かを訴える映画でもないですし、夏に気楽に見るにはちょうどいい映画の一つということですが、水中シーンが多く、ダイビングやアクアリウムが好きな人には、けっこう楽しめるのでお奨めです。

☆☆☆★★