国内TVゲームメーカーの総出荷額は2007年にピークで、以後減少に転じ昨年はピーク時の半分以下となったということです。
こういう傾向は、TVゲームに限らない。コンパクト・デジタルカメラもどんどん現象していて、ビデオ・カメラも同様の傾向にあるそうです。また携帯型の音楽プレイヤーやナビゲーション・システムなども、この数年減る一方。
簡便に携帯できるデジタル機器の多くが売れなくなっているわけで、その理由はまさにスマートフォンの市場拡大に尽きるということらしい。
携帯電話機も昨日が拡大して「ガラケー(ガラパゴス携帯)」と呼ばれるようになって、何でもできるようになりましたが、それぞれの機能にはかなり限界がありました。
ところが、スマートフォンは基本はパソコンと同じ。画面に表示できる情報量は格段と多くなり、また量的にも質的にも内容も飛躍的に増えました。
それに伴い、スマートフォンはブラックホールのように、携帯型デジタル機器の機能を吸収してきたわけで、それは個人のパソコン・ユーザーにまで拡大していく勢いです。
実際、自分も仕事の上で使用しているパソコンの機能を除けば、スマートフォンで大半が足りてしまうという状況があることは間違いありません。
マイクロソフトは、昨年Windows8を発売し、ある意味デスクトップ・ユーザーを切り捨てるという「大英断」を行ったわけですが、この事情の裏には現在のデジタル市場への予想があってのことならば(成功とは言い難いのですが)先見の明があったということかもしれません。