ふだんは近所の更科の蕎麦屋、比較的細麺で二八くらいのそばでしょうか、がお気に入り。今回は軽井沢では知らぬ人がいないくらい有名なかぎもとや(鍵本屋)、その本店に行ってきました。中軽井沢の派手ではないおしゃれな駅舎のすぐ目の前。
入り口はよくある、昔ながらのお蕎麦屋さんという風情。中に入ると、これもまた古いお店だと実感できる感じ。壁にこの店を気に入った有名人のサインがたくさん飾ってあります。特に作家吉川英治や、石原裕次郎の写真が大きく飾ってあったのが、何とも誇らしげで、見ていて楽しい。
初心者向けという口コミのもみじセットを注文しました。いかにも手打ちという感じの十割そばです。それでも、ボソボソ感はなく、しっかりとした蕎麦の味と食感があり、なるほどこれは旨い。何度も食べたくなるのがよくわかる。
もみじセットにはたくさんの天ぷらがついてくるのですが、これもまた美味しい。さらにすごいのは、けんちん汁がセットになっていること。
けんちん汁は、白味噌仕立てで、関東あたりで普通に口にする澄まし汁的なものとは、一味違う。しかも、野菜がごろごろ入っていて、これだけでもお腹が足りてしまう勢いです。
ざる蕎麦は大ざるにも変更できますが、いやいや普通でも十分な量だと思いますよ。