2013年12月20日金曜日

イノセさん

あ~、ついに辞めちゃいましたね、イノセさん。

信州大学在学中から60年代の学生運動に身を投じ、70年代から政治思想を勉強。80年代後半から、作家として注目され、小泉内閣、石原都政でブレーンとして登用されました。

政治そのものについての知識は相当あったんでしょうし、自信もあったんでしょうね。でも、ご本人が自ら言うように、政治をどう動かしていくか、実務的なことに関しては・・・

いろいろと黒い噂が立って、メディアの矢面に立たされた政治家は山ほどいました。たいていは、ふてぶてしく、建前的なことだけで釈明して、どう考えても裏で何かやっているだろうとしか思えない。

イノセさんは、まぁほんと悲しくなるくらいボロボロで、もうしどろもどろという表現がピッタリなくらいの状態で、こりゃ最後には自殺しちゃうんじゃないかと心配したくなるほどでした。

ただで5000万円貸してくれる人なんているわけはなく、誰が考えても選挙に絡んでの資金以外に納得のいく説明なんてないでしょう。

本人が仰るように、そのまま返したならそれはよしとしましょう。政治資金の報告のミスということが問題ですが、それでも多くの(怪しい)政治家よりは致命傷にはならないかもしれません。

しかし、あれだけ情け無い言い訳を繰り返し、政治家としてはあまりに情け無い状態を見せ付けられると、やはり政治実務家としての手腕については疑問を感じてしまう。

逆に言うと、政治家なら「平気で嘘をつく」くらいの度胸が必要ということでしょうか。たしかに政治は、どのステージでも駆け引きが基本。本音だけで突き進むわけにはいかない。

なんにしても、少なくとも政治と言うものに対して「あきらめの気持ち」を抱かせるに十分な年の瀬になってしまいました。