日本人は切り替えが早いようで、日曜日のワールド・カップの敗戦がありましたが、直後から元気一杯で、次のギリシャ戦に向けて気持ちを盛り上げているようです。
さて、今日は求人の話。
クリニックをやっていると、税務と労務という、医学部では絶対に教えてくれない実務がついてきます。なにしろ院長は、その全責任があるわけですから、円滑に業務を遂行するために、最も不得意なこれらの仕事もこなさないといけない。
自分の父親は内科開業医でしたが、診療所スペースは10坪程度の小さなクリニックでした。月に一度、保険請求の書類を作るときだけ、知り合いの税理士さんがきて、手伝ってくれる程度。スタッフはいなくて、普段の診療は父一人でこなしていました。
しかし、いまどきの税務については、今の複雑すぎる会計処理は、もう素人が立ち入るものじゃありません。どこのクリニックでも、税理士さんにお願いしているのが普通。うちでも、開院以来、ずっと同じ事務所にお願いして、一切合財丸投げ状態です。
またうちのようなクリニックでは、自分ひとりでというのは、まったく不可能な話。スタッフをそれなりに雇い入れないと、とてもまわるものではありません。そうすると労務がついてくることになる。
労務については、丸投げというわけにはいかない。スタッフへの給与計算とか明細書作成などは、税務とからむところなので、税理士さんにやってもらえますが、一番問題なのが求人。
弱小クリニックですから、常勤スタッフで固めるというわけにはいかないところ。どうしても、パートのスタッフが多くなる。幸い、元気に働いてもらえるスタッフが増えましが、比較的1~2年に一度は、どうしても入れ替えの必要に迫られるので、求人をしなくてはいけなくなるのです。
求人のためのメディアはいろいろあるのですが、何が一番いいのかよくわかりません。何となく有名だろうと思うものを使うしかないのですが、最初の頃はTOWN WORKを利用しました。ところが、地域のクリニックとしては大手過ぎなのか、かなり遠くからの応募が多くて困ってしまいました。
そこで、最近はずっとAIDEMに募集をだすようにしています。基本は日曜日の新聞の折込、そしてネット上へのダブル掲載というスタイル。比較的地域を絞り込みやすいので、応募してくれる方も近くの方が多くなります。
そして、最大の問題が面接。これが、いまだに慣れない。人を選ぶというのは本当に難しい。面接して、その人がクリニックに合うか合わないかを見極めるなんて、とうてい神様でないとわからない。少なくとも、買い手市場ではありませんので、面接する側も嫌な印象を与えないように気を使います。
そんなわけで、小心者の院長としては、またぞろ面接のストレスを覚悟して求人広告を出す事になるのでした。