いや、もう、昨日は大変な雨で、来院する方もずぶ濡れの方が多くて、本当にご苦労様でした。今日も、なかなか止みそうにありません。
豪雨というほどではないにしても、これだけしっかりと雨が降る状態が、長時間続くと言うのも珍しい。山沿いのあたりでは、土砂災害の危険が高まりそうで心配です。
先週からの梅雨入り前とは思えない猛暑からすれば、気温は下がったものの、湿度は急上昇で、じめじめして体力的には消耗を感じるので、すごしにくいのは変わりません。
黒澤明監督の代表作「羅生門」のオープニングで、豪雨の中のシーンから始まりますが、まさにそんな雨。黒澤監督は雨がフィルムに映りやすくするため、墨汁を混ぜたと言うのは有名な話。
テレビのドラマの中の雨というのも、やたらと大袈裟ですが、ホースで放水するとなかなか小雨にはならないので、映画やドラマの中では基本的には天気はいつも大雨。
こういう雨を「土砂降り」と言うんでしょう。土砂降りというと・・・・の雨の中で、私は泣いた、と歌ったのは和田アキ子。この歌、昔ながらの昭和歌謡曲の代表の一つですが、歌詞は失恋した女性の心情を歌っています。
別れを告げられ、土砂降りの雨の中で悲しみにくれて泣いている。続いて、その現実に受け入れられない否定する気持ちと、なんでなの、という怒りの気持ちから、女性が叫ぶ。そして最後に気持ちの整理がついて、前を向いて歩き出す。
なんてわかりやすい歌詞。ですが、端的に失恋を要約していて、よく出来ている。作詞したのは、大日方俊子という人。キンクストーズの代表作「グッド・ナイト・ベイビー」や、野口五郎の一連の作詞もしている人。
こういうストレートでわかりやすい歌というのは、最近は少ないですよね。あっ、また、昭和を懐かしむおじさん臭を振りまいてしまいましたかね。