確かに、このあとクリスマス前まで、ひたすら三位一体節後第×主日というのが続くと思うと、多少気が抜けそうになります。
この日のためのバッハの用意したカンタータは2つ残されています。
1723年 BWV76 もろもろの天は神の栄光を語り
1724年 BWV 2 ああ神よ、天より見そなわし
特にBWV76は、ライブツィヒのトーマスカントルとして、2週目のカンタータ。当然のことながら、まだまだ、バッハはやる気満々。
先週のライプツィヒ・デヴューのBWV75と似たような2部構成。30分以上かかる、カンタータとしては大作というところ。
一部はコラールから始まり、アリアとレチタティーボの繰り返しでコラールで〆。二部は器楽演奏のシンフォニアから始まり、やはりアリアとレチタティーボが交互に登場して、最後はやはりコラールです。
当然4声全員の見せどころが盛り込まれ、これが私の目指したい教会音楽だとバッハが気合を入れて、ライプチィヒ市民に主張しているかのようです。全体的に金管楽器も活躍して、けっこう華やかに感じがします。
それに比べると、翌年のBWV2はやや地味な感じで、15分くらいの普通の長さというところ。ガーディナー先生のCDでは、同じ巻にBWV10もはいっていねのですが、これは「マリアのエリザベト訪問の祝日 」のためのもので、今週の水曜日にあらためて。
そして、実はもう1曲収録されているのが「天は神の栄光を語り」という曲。これはバッハではなく、ドイツ・バロックの始祖の一人シュッツの曲(SWV386)。合唱曲ですが、さすがは世界一とも言われるモンテヴェルディ合唱団の面目躍如という素晴らしさです。