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2015年2月13日金曜日

新型プリウスα

昨年末にマイナー・チェンジをしたのはアクアだけでなく、アクアよりも3週間前にプリウスαもしています。マイナー・チェンジしたアクアは、最近見かけた事がありますが、プリウスαはまだまだのようです。

マイナーチェンジ前を前期、その後は後期という言い方もあります。後期プリウスの最大の変更は、一番目立つフロントフェイスの変更でしょうか。

これは、すでにマイナー・チェンジしている30系プリウスのデザインを踏襲する形で行われており、ハイブリッド専用車としての統一感にはつながるものの、好き嫌いはけっこう分かれるかもしれません。

外見の色は増えて、ブラウン系と、アクアで予想外に好評だったのか、オレンジが追加されました。赤は暗めから明るい色に変更されています。

室内の配色は、前期では薄い色と黒を中途半端に使っていたのが不評だったと思いますが、後期ではベージュか黒のどちらかで統一しました。

LEDヘッドランプを搭載した場合、Bi-Beam LEDを採用したのも売りの一つ。これは一つでローとハイの両方を照らせるというもので、省エネ効果が期待できます。

前期では高額・低性能な純正ナビとセットでないと搭載できなかったプリクラッシュセーフティシステムが、単独でオプション設定になったことも注目です。最近は、トヨタ以外のメーカーは、衝突安全性を前面に出したCMを積極的に展開しています。

プリウスαは、プリウスよりも大きくして、家族がゆったりと乗れることをセールス・ポイントにして発売された車です。当初の発売予定が2011年4月で、大震災直後だったため生産がまったく追いつかず、納車待ちの長い行列ができました。

その後、生産が軌道に乗ると、あっという間に巷にあふれかえる人気車種となり、本来のコンセプトからしだいに個性を強調したり、もっとスポーティな使い方をしたいというニーズが増えました。

プリウスのシリーズは、数もたくさん売れていますから、サードパーティによるこれらの変更は山ほどあります。人によっては、カスタマイズ地獄にはまって、相当出費していることでしょう。

2012年10月に、下のグレードのSにも3列シートの設定を追加。2013年4月にダイハツからメビウスとしてOEM供給。2013年8月に特別仕様車で、繰り返しですが、おそらく不評だった内装を黒に統一したものを発売。

そして、今回のマイナーチェンジとともに、大注目なのが、G'sの発売です。G'sは既存の車種をスポーティを走らせたいと思う人に、思い切った外観の変更とサスペンションなどの変更をするシリーズ。

まぁ、言ってみれば、最近よくある、今まで海賊盤しかなかったCDの音源を、正規メーカーが、本気でリマスターして発売するようなもの。

G'sプリウスαは、Sツーリングをベースにしていて、価格は20~40万円ほど高くなります。ただし、通常のグレードを購入して、サードパーティのいろいろなパーツを組み合わせるよりは、はるかに安くすみます。

また、通常グレードでも、一切オプションをつけないならともかく、たいてい何かしらオプションをつけていくと、似たような価格になってしまうことを考えると、十分に選択肢に入ってくるものと思います。

トヨタはこういうのは初めてではなく、昔カローラ、スプリンターが、それぞれスポーツ版でカローラ・レヴィン、スプリンター・トレノ、セリカからセリカXXとなり、レヴィン、トレノ、ダブルエックスとして独立していった流れと同じでしょう。

若者の車離れが自動車メーカーには深刻な問題になっていて、86の発売が象徴するように、若者が乗りたくなるような「かっこいい」車を増やす事が、考え方の根底にありそうです。

ただ、価格が上がりすぎれば、結局若者からは敬遠され、いい年してチョイ悪を気取りたいおじさんばかりが購入するだけになってしまうかもしれませんけどね。