理系の人間としては、ましてや医者ともなると、いわゆる健康食品というものについては、まず疑ってかかる気持ちが先に出てしまうものです。
世の中にあふれている健康食品のうち、かなりのものは「まゆつば」的なものであり、「イワシの頭も信心から」の世界に入ってしまうのです。
マヌカハニーと呼ばれるハチミツも、テレビで取り上げられてから話題になって、実はうちにもあったりします。信仰心が無いのに十字架を首にかけているみたいなもので、心苦しいところはありますが・・・
いろいろ説明を読んでも、どうもその製造法などがわかりにくい。例えば「ニュージーランドだけに自生するマヌカの木の花から採取される大変貴重なハチミツです」という感じ。
ハチミツというからには、蜂の巣から採取するはず。花から採るなら「花の蜜」だろうと突っ込みをいれたくなる。
さらに困った事に、マヌカハニーの活性力を示す単位をUMFと呼ぶのですが、これはUnique Manuka Factorの略で、直訳すると特異的マヌカ因子となる。これでは自画自賛みたいなもので、何だかよくわからない。
実際にはメチルグリオキサール(MGO)というのが、化学的な活性物質らしい。ですから、UMFあるいはMGOで示される数字が高いほど、効果が強いということになっています。
まぁ、理屈がよくわからないのですが、とにかく主として抗菌作用については、古くから知られ、確かに何かしらの効果は認めざるをえない。
そこで・・・少し喉が痛くなって、これは風邪のひきはじめかと思うときに使ってみました。確かに痛みが軽くなって、おちついてしまいます。
う~ん、効果がありそう。味は普通のハチミツとかわりはない。使わなくても治ったかもとれませんが、 少なくとも悪い効果もなさそうです。
ネットには、いろいろな会社の製品が山ほど紹介されていますが、問題はまるで「万能薬」のような宣伝をしていること。あくまでも、健康食品ですから、自己責任での使用が前提ですので、あまり期待しすぎないように使うのがいいのかも・・・