懐かしいものはいろいろありますが、音楽については特に多いかもしれません。
昔々てせすけど、親がテレビで「懐かしのメロディ」みたいのを見ていると、何か古臭くてつまらないと思っていましたが、最近の自分がそういう状態であることは否定できない。
懐かしいからという理由以外に、もう新しい音楽にあまり興味が無い、あるいはついていけないというところもあるんですよね。
仕事がら、いろいろな人と接するので、新しいものも少しは知識として知っていたいとは思うのですが、所詮付け焼刃ですから、すぐにボロがでてしまう。
となると、ついつい趣味の領域は「懐かしい」古いものばかりを聴いているだけで事足りるし、そもそも幸せな気分になってしまうということになります。
昭和40年代とかは、まだまだ日本語音楽のオリジナリティは開発途上で、外国からの輸入物がカルチャーを牽引していたことは間違いない。主としてアメリカですけど、フランス物もそれなりにありました。
英語は、何となくわかるかも・・・くらいでしたが、フランス語ともなると、まったくもってチンプンカンプン。プシューっと鼻に息が抜けるような不思議な言葉で、英語に比べるとやさしく聞こえる感じがしていました。
となると、ミッシェル・ポルナレフのようなポップスもいいんですが、暗く沈んだ感じも合うんですよね。そんなわけで、フランソワーズ・アルディもお気に入りでした。
もともとはシルヴィー・バルタンみたいな、ポップスで登場したんですが、アイドル路線よりも日本人的にはちょっとおちついた「さよならを教えて」とかが、テレビ・ドラマで使われたりして、一躍名が知られるようになったと思います。
自分的には、クラシック・ギターの伴奏で歌う「もう森へなんか行かない」が大好きでした。もちろん歌詞の内容はよくわからないのですが、アンニュイな雰囲気と邦題が見事にマッチして、なんかめちゃめちゃ暗そうな曲なんですけどいいんですよね。