2016年5月30日月曜日

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿


盆栽を始めた・・・といっても、ほとんど枯れないように水やりをしているだけで、ほとんど並べて喜んでいるだけ。普通に鉢花を育てているのと、ほとんど差異はありません。

盆栽とは、「鉢の中に植物を使って自然の景観を描き出す」ものらしい。ただ植物を育てているのとは違って、一定の意図をもって、人工的にいじることで、鑑賞に堪えるだけの芸術的な創造物・・・ということになっているらしい。

ですが、駆け出しの初心者にそこまでのことは到底できないし、いろいろ調べてみればみるほど、さすがに奥深きものがあります。よく「波平の趣味」と呼ばれ、年寄りの楽しみみたいなイメージがありますが、 なかなかどうして侮れない。

とりあえず、枯らさないことが最低の目標でしょうから、来年の春にまた桜が咲いていればOKということで、当分は水と肥料、ときどき殺虫剤散布などの基本的な手入れだけ怠らないようにがんばりたいと思っているわけです。

でも、よくわかっていなにも関わらず、どうしてもやらないといけないのが剪定という作業。ちっぽけな鉢の中で育てているわけですし、一定の形を保つことが求められるわけですから、ただ大きくなるのにまかせて枝ぼーぼーで葉が生い茂るのに任せているわけにはいきません。

そこで、出てきたのが「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」 という故事。とりあえず、花物の盆栽の代表みたいな桜と梅の選定についての基本のお約束を言い表したものらしい。

桜はほとんど剪定する必要はないらしいのですが、梅は放っておくと無駄な枝が増えてしまうので、きちんと枝芽と花芽を見極めてきちんと選定をしろということだそうです。

うーん、何だか難しいことになさてきた・・・と素人は考えるわけですが、まぁこの辺りをちゃんと理解してやれるようになれば、本当に盆栽が楽しくなってくるのかもしれません。

何しろクリニックの待合室の窓辺に並べていますから、最近は、患者さんの中にも楽しみにしてくださる方も出てきています。あんまりみっともない鉢になると面目ないので、何とかうまく無手入れをしたいと・・・少なくとも気持ちだけは持っているのでした。