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2016年5月3日火曜日

憲法を思い出す日

憲法は、一国のすべての法律、つまり国民がどのように行動すべきかを規定する決め事の中で、最も基本となる約束を概念的にまとめたもの・・・ですよね。

現行の日本国憲法は、終戦後にアメリカ占領軍の監督下に制定されたもので、特に戦争行為の放棄は大きく評価されているもの・・・ですよね。

前文で「国民主権」を宣言し、第一章では天皇について「国民の象徴」であり、「国政に関する機能を有しない」・・・と定めていますよね。

第二章では、大事な第九条が登場し、「戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、永久に放棄する。陸海空軍その他の戦力を保持しない。国の交戦権は認めない」・・・と定めていますよね。

さらに「信教の自由」、「学問の自由」、「表現」の自由」、「最低限の生活を営む権利」などがあり、そのためには「勤労の権利」とともに「勤労の義務」や「納税の義務」がある・・・と定めていますよね。

そして、国会、内閣、司法の三権分立を規定して、おおよそ百条ある憲法の最後の方に憲法を改正する場合がでてきますが、それは「両院で三分の二以上の議員の賛成の元に、国民投票で過半数の賛成を必要とする」・・・としていますよね。

昨年の改定安保法案の時には、改憲議論も多少盛り上がりました。最近は、ちょっと静かになりましたが、確かに公布されて70年ですから、現状の世界情勢の中ではいろいろと問題があることは否めません。

武力行使放棄と国際的な活動の中での一定の武力の必要性の矛盾が、一番問題にされているポイントだと思いますが、そもそも武力の主役たる自衛隊の存在そのものについても「陸海空軍その他の戦力」のその他に入ることは明らかで、これをどう解決するかも重要です。

日本国憲法は1946年11月3日に公布され、翌1947年5月3日から施行されています。

ですから、5月3日は憲法記念日というわけですが、本来はのんびりと休日にして遊んでいる場合ではない。ですが・・・まぁ、連休ですからね。ちょっとは、頭の片隅にでも思い出すくらいでも可としましょう。