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2016年5月24日火曜日

政治家の品位

連日、これでもかって感じで、東京都知事の話題がテレビで取り上げられています。

他に伝えるべき大事なニュースはないのかという思いもあるんですが、それにしても次から次へと出てくる、あまりに低級な話にあきれ果ててしまいます。

せっせと、ほじくりだすメディアもメディア、それにも増してほじくられていじられるネタが満載の都知事も、いい加減にせいと言いたくなります。

政治家というのは、民主主義のはずの日本では、一定の地域を代表してそこに居住する一般市民が選んで彼らの声を代弁する人・・・のはず。

政治家もまた市民の一人ですから、当然一定の個人的な権利は有していることは当然ですが、選ばれて一般市民にはない特権も与えられているわけですから、そこに付加的な制約があるのはしょうがない。

今回のようなスキャンダルは、明らかに公私混同の極みのような話で、特権を私的に行使したものと言わざるを得ません。特権を利用することは、それをきちんと開示して説明する責任がある。

政治資金というのはあいまいで、公私の線引きをはっきりするのは難しいことはわかるような気がしますが、法的責任が無いからといって許されるわけではなく、道義的責任は逃れることはできません。

妻の妊娠中に不倫をして辞職した議員とか、国会を休んで不倫旅行していた厚化粧議員とか・・・とにかく、それに比べれば罪に問われましが、確かに田中角栄のような人物の方が政治家としてはましなんでしょう。

政治家の評価は政治力を用いて何をしたかで決まるんだと思いますが、するべき何かは一般市民に恩恵があることのはず。もちろん、それがすべての市民にというわけにはいかなくて、一部には不利益になることは多数決社会ではしょうがない。

最近の、これらの政治家のスキャンダルは、政治家として評価する以前、人としてどうなのというレベルのことばかりで、もはや政治家の品位も地に落ちたとしかいいようがない。

一般市民は、選挙で政治家を選ぶ権利と選ばない権利があるのですが、実際に政治活動であまりにも問題がある場合には、選んだ以上は途中でもやめさせる責任もあるはずです。

選挙権の年齢を引き下げるのもいいんですけど、そういうやめさせる権利も持っていてもいいんじゃないかと思ってしまいます。