2017年3月10日金曜日

舞台


清水の舞台から飛び降りる・・・って、強い決意を持つことを表す言葉としてよく使われます。

当然、京都でも超人気スポットの一つが音羽山清水寺で、特にこの大きな「舞台」と寺に続く緩やかな坂道の両側に並ぶいろいろなお店に大勢の人が集まってきます。

この舞台・・・ふと思うのは、耐荷重・耐震性能はどうなんだろうと。昔なら、何の疑問も抱かなかったと思いますけど。

高さは13m、4階~5階のビルの高さです。広さは100畳敷き ですから、数百人は一度に乗っかれるくらいの広さがあります。

これを18本の樹齢400年といわれる欅の柱が支えるわけですが、釘とかは使わない懸崖造りで、雨の影響を少なくする工夫も随所に見られ、先人の知恵が詰まった建築物です。

木造建築の寿命は、使用した木材の樹齢の最大2倍と言われていて、8世紀にはじまる寺の歴史ですが、現在の舞台は17世紀に再建されたもの。

ということは、次の数百年以内に建て替えが必要ということですよね。その時は凄いことになりそうですが・・・とりあえず、現在生きている我々は見ることはなさそうです。