生物学的な分類では、ヒトはホモ・サピエンス Homo sapiens (現代人)で、ヒト属に属しています。
ヒト属はヒト亜族に含まれ、ヒト亜族はヒト族に含まれます。ヒト族にはヒト亜族以外に、もう一つ、チンパンジー亜族が含まれる。つまり、人間に最も近い動物はチンパンジー。
ヒト族はヒト亜科に含まれ、ヒト亜科には、もう一つ、ゴリラ族が含まれる。チンパンジーの次に人間に近いのはゴリラ。
ヒト亜科はヒト科に含まれ、ヒト亜科には、もう一つ、オランウータン亜科が含まれる。ゴリラの次に人間に近いのが・・・
ヒト科の上にヒト上科があって、さらに大きな分類に上がっていくと、狭鼻猿類小目、真猿類下目、直鼻亜目ときて、ついにサル目、あるいは霊長目にたどり着きます。
一般に霊長類と呼ぶ場合には、220種類といわれるサルの一群とヒトを合わせたもの。ヒトはサルとは呼びません。霊長ということばには、動物の進化の最終形態で最も優れているという意味合いがある。
ネーミングだけ見ると、ずいぶんと身勝手な呼び方です。その最優秀・最終進化形態の人間が、自らが生息不能になるかもしれないくらい地球を破壊しているんですよね。