野良といっても、そこらのごみ溜め付近を漁っているのとは一味違うのが、こちらの猫。
霊験あらたかな、比叡山の奥深くに棲んでいらっしゃる御猫様でいらっしゃいます。顔つきからして、何か違います。特別な気品を感じる面構えです。
猫は、古代エジプトでは神の化身として、丁重に扱われていたのですが、一方中世ヨーロッパになると悪の化身になってしまいます。
いわゆる「魔女狩り」の煽りを食らったわけですが、何しろ足音を忍ばせて、気配を消して歩いているところが気持ち悪いし、シャーっと唸るときの口裂け状態は怖いイメージにつながったんでしょうかね。
比叡山は高さ843m、それほど大きい山ではありませんが、何しろ延暦寺で有名。修行の場として殺生禁断とされていますから、野生動物はたくさんいるわけです。
こちらの猫は、野生動物・・・とは言えませんけど、神様仏様から何かの使いとしての役目を担っているのかもしれません。