・・・と言えば、竜安寺。
大雲山竜安寺は、室町時代、細川勝元が建てたもの。何が有名って、やはり石庭です。
75坪の白砂を敷き詰めた長方形の空間に15個の岩を配置した、シンプルなデザインで、もともと作った作者が何を意図したかは本当のところは不明。
後から見るものが、自分の感性で想像を広げて心を静かに鑑賞する、ある種の抽象芸術と言えます。
周りの土塀が、絵画の額縁の役割を果たし、実は高さは場所によって変えることで、微妙な遠近感を出しているのだそうです。
日本庭園に池はつきものですが、水をなくして自然を表すように作られたものを枯山水と呼びます。石庭は、砂庭に特化した枯山水の一つの形態です。
極力、無駄を省いて禅の心、つまり「侘び」と「寂び」の世界を表現するもの・・・らしいのですが、もともと仏教心に乏しい自分のような一般人は、じっと見ていてもよくわからない。
何となく、凄そうな空間なんだろうと・・・まぁ、よしとしましょう。