弥勒(みろく)は、大乗仏教の高名な僧侶の一人。
この人のすごいところは、釈迦が無くなってから56億7千万後(本当は5億7千万らしいが)に、次の仏陀として未来に登場すると約束されているらしいというところ。
とりあえず、現在は菩薩、つまり仏陀にならんとし修行に励む者として各地の寺で祀られていたりします。それにしても、56億年って・・・その頃地球はまだあるかしら・・・
弥勒菩薩像として日本で有名なのは、何といっても蜂岡山広隆寺に鎮座しているものでしょう。7世紀ごろに作られたもので、作者不詳、もともとは全身が金箔で覆われていたようです。
初めて1951年に国宝が定められたときの、最初に指定された群の一つ。確かに、何とも優し気な佇まいは、心を洗い流すような気品を感じます。