ゆく河の流れは絶ずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある人と栖と、またかくのごとし。
いやいやいや、どうも古文・漢文の授業というのは、苦手でしたので、こういうのを読むと体がもぞもぞしてしまう感じです。
とりあえず冒頭の文だけは、一般教養として何となく思い出すのですが、それが古事記だったのか、平家物語だったのか・・・作者は芭蕉だったか、はたまた藤原のなんちゃらなのか・・・
川の流れを見ていると、何気なく思い浮かぶのが「ゆく河の流れは絶えずして・・・」で始まる・・・今はネットで曖昧なところからでも、いろいろ調べることができて、すぐにこれが「方丈記」の出だしであることが判明します。
作者は鴨長明さんで、いろいろうまくいかない人生だったかたのようで、この川は宇治川? なんでしょうか。少なくとも、京都市街の桂川、鴨川ではないようです。
それにしても、読む人の気分によって、ポジティブにもネガティブにもなる、一瞬にして目の前に光景が広がるような見事な出だしだと思いますね。