2017年11月16日木曜日

手打ちそば おおつか @ センター南


大塚さんは、自分の中ではこだわりの手打蕎麦の店としては不動の一位の座を守り続けています。

実は、この店の蕎麦湯が・・・ものすごく薄い。おそらく普通の蕎麦湯のイメージを期待すると、けっこう裏切られるかもしれません。

これはどういうことかというと、たぶん蕎麦に限らず麺類は大量のお湯で茹でる、というのが大原則。鍋の中で麺が接触すると、どうしても茹でむらができてしまいます。

十割細切りの大塚さんの蕎麦の茹で方は、20秒間お湯にくぐらせるだけ。しかも、必要以上に大量のお湯を用意している。

ですから、茹で汁に蕎麦粉が溶け出さない。おそらく打ち粉もできるだけ少なくしているんでしょうね。

芯まで一瞬熱が入ればOKで、蕎麦の香りを逃がさず、蕎麦に含まれるいろいろな成分を壊さない・・・それが旨さの秘訣になるんだろうと想像します。

今回は穴子天せいろ。いい穴子は入手するのが年々難しくなっているそうで、お品書きにあっても出せない時があるようです。写真では他の天ぷらに隠れ気味で見にくくて御免なさい。

鰻ほど油っこくなく、ほどほどの弾力があって、衣のさくさく感と対照的な天ぷら向きの食材。

大変美味しくいただきました。満足、満足。