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2018年3月24日土曜日
Led Zeppelin / The House of Holly (1973)
ロック界の三大ギタリストと言えば、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ・・・というのは、もうずいぶんと昔の話。
60年代にヤードバーズ出身の三人が、数々のギタリストの手本となって、いろいろなロックギター奏法の元祖たる地位を築いてから、すでに半世紀がたとうとしています。
自分が今でも、まじめに追いかけているのはクラプトンだけ。ベックは80年代以降は、神様状態ですが、正直、聴いて面白みが少なくなりました。ペイジは、レッド・ツェッペリン解散で終了です。
ファンの方には怒られるかもしれませんが、クラプトンだけが、時の流れに対応して順調に年老いた感があります。
もしも・・・仮定の話をしても無い物ねだりですが、ジミー・ヘンドリックスが生きていたら、ロック・ギターの世界は今はどうなっていたんでしょうかね。
なんてことを、考えながら久しぶりに聞いているのがレット・ツェッペリン。
70年代前半のハード・ロックで、最大の功労者とこれしかない。間違いなく、クラプトンより、ベックより、ペイジのギブソン・レスポールにロック少年の誰もが憧れました。
ショルダー・ベルトを長めにして、比較的肘を伸ばした演奏姿勢は、けっこう大変です。時にはバイオリンの弓を持ち出したり、SGダブルネックを使ったり、はたまたマンドリンまで持ち出しての多彩な音が楽しかった。
デヴュー作の衝撃、人気を不動のものにした二作目、ロックの金字塔の四作目などと言われることが多いのですが、自分が一番好きなのは五作目の「聖なる館」なんですよね。
何でかというと、順番に数字だけで呼んでいたアルバム・タイトルから離れて、初めて題名らしい題名がついてコンセプトがはっきりしたということで、全体の流れと統一感が素晴らしい。
でも、当時は曲調がバラバラで、ツェッペリンらしいハードさに欠けると批評家からはいじめられたんですよね。リアルタイムで聴いた自分としては、そのバラバラ感が不自然な印象ではなく、イマジネーションがより広がったという感じだったのかなと思います。つまり、それまでのアルバムは、どの曲もみんな一緒ということ。
一曲目の「永遠の詩」から一気に引き込まれます。「ノー・クォーター」はアルバムの白眉。45年たっても、色褪せないサウンドにあらためて脱帽です。