2018年3月1日木曜日

バックアップはいくつあっても困らない


あれっ? もう、三月。

気がつくと、だいたい入学試験も山場を越えて、卒業式の月。なんか、今年は寒い寒いとばかり言っているうちに、春を迎える感じ。

さて、バックアップの話なんですが・・・クリニックが紙カルテで運用していたら、保管するスペースはけっこう必要です。

ただ、取っておくだけなら段ボールに山積みでいいんですが、またそれを効率的に探して取り出すことがあることを考えると、きれいに順番に並べる書庫が必要。

整形外科だと、レントゲン写真もばかにできない。フィルムで保管すると、かなりの重量があります。大きくてペラペラなので、うまく仕切りを用意しないと倒れて折れ曲がったりしやすい。

電子カルテ、画像のデジタル化は、こういう手間を解消してくれる救世主のような・・・というのは大袈裟ですが、とにかく保管スペースがいらなくて、お手軽です。

なにしろ、カルテは基本文字情報の集積ですから、10年分でもHDDに数GBもあれば十分だったりします。

紙で送られてきた情報も、スキャンして画像として患者さんごとに保管。全部合わせても、数千円のHDD1個で問題ありません。

レントゲンなどの画像はもう少し容量が必要ですが、他院から来たものも取り込んでも合わせて1年間で数GB程度ですから楽ちんです。

ただ、バックアップは本当に重要で、カルテやレントゲン写真などは法律で保管義務がありますから、消えてしまったらシャレにならない。

現在のうちのクリニックのシステムは、電子カルテについては毎晩自動でバックアップが取られていますが、それだけでは安心できない。

自分で、独自に外付けHDDに手動で毎日丸ごとバックアップを取るようにしています。サーバーに一つ、別の電子カルテPCに一つ、そして外付けに一つ、全部で3つのバックアップがありますので、さすがに何かのトラブルがあっても、何とか復旧できると思います。

レントゲンは、実は、いままでに2度クラッシュしている。一度目は、データを保管するNASが壊れた時。サーバーから自動でバックアップが取られ、それが別のNASに同期して保存される設定だったはず・・・なんですが、この自動同期がいつの間にか働いていなかった。

NASが壊れて、同期バックアップからデータを戻そうとしたら、何と数年分が保存されていないという事態で、目の前真っ暗状態です。

さらに、サーバーそのものが壊れて、また一からデータ復旧をやり直し。さすがに、そのあとからはメーカーを全面的に使用するのは危ないと思いました。サーバーの自動バックアップはありますが、現在はやはり独自の丸ごとバックアップを毎日行うようにしています。

最近、改めてこれらのバックアップを再検討して、すべてうまくできているかチェックしました。ついでに、クリニックのお知らせとか、スタッフの勤務表とか、クリニックの運営上必要なドキュメントも含めて、一つのHDDに全てまとめるようにして、何かあったらそれだけあればなんとかなるというようにしたつもり。

もちろん、その一つだけでは不安ですから、同じ内容のHDDをもう一つ作ることも忘れてはいませんよ。