2019年5月18日土曜日

手作りバゲットABC 1 イントロ


簡単にフランスパンと呼んでしまいますが、だいたい皆がイメージする細長くて表面がカリっとして、中がボコボコと穴が開いている・・・そういうのをバゲットと呼びます。

通常は60cmか、それ以上の長さがあって、そもそもバゲットはフランス語で「棒」の意味。パリジャンと呼ぶこともあるようです。

もう少し短くて、かつやや太めにしあげたものはバタールと呼びます。クーペ(クッペ)と呼ぶのは、さらに短めのもの。ボール状に仕上げたものはブール。

長いバゲットに数センチごとに大きな切り込みを入れて、焼きあがると麦の穂のように見えるのはエピ。大きなドーム状で、ずっしりとした作りの物はカンパーニュです。

家庭で手作りフランスパンを作る時は、長いパリジャンはさすがにオーブンがありませんので作れません。通常は、40cmくらいのバタールか、その半分のクーペが中心になります。

バゲット作りは、いろいろ調べてみると、シンプルな材料で作るので簡単かと思ったら逆で、シンプルだからこそ誤魔化しが効かないので奥が深いらしい。

どんな小麦粉を使うのか、どんなイーストを使うのか、温度は、湿度は、発酵方法は・・・ネットを見たり、本で調べていると、微妙に違ういろいろな方法が紹介されていて、いったいどれが一番いいのかよくわからない。

自分の場合、少なくともパン職人を目指すわけではないし、手をかける時間の制約もありますので、あまり細かいことにこだわわっていられない。

人に上げるのが目的でもないので、それなりの味がすれば、見た目とかあまり気にしない。とにかく、簡単で手間がかからなければOKということです。

そこで、一番注目したのが、冷蔵庫を使った長時間低温発酵法というもの。野菜室が利用できて、だいたい12時間くらい、捏ねた生地を寝かせておくだけ。どんどん発酵させて数時間で一気に作るよりも、味も格段に良くなるということなので、準備に1時間あれば、あとは翌日の仕事ということになります。

何にしても、ある程度まとまった教科書が無いと、とうてい無理っぽいので、いつものアマゾンで探した結果、まさにそれをしたいというタイトルであるムラヨシ マサユキさんの「家庭のオーブンで作るバゲット」をチョイス。

基本的にこの本に書いてあるやり方にのっとって試行錯誤しているわけなんですが、細かい手順の意味がよく理解できていないので、一度自分なりにまとめておいた方が良さそうです。