西暦2019年5月1日。本日から元号は、平成から令和に変わります。
古い話ですが、645年、世に名高い乙巳の変により第34代皇極天皇が生前退位して、軽皇子に譲位しました。軽皇子は第35代孝徳天皇として即位し、世の中が刷新されたことで「大化」という元号を使ったのが、日本での元号の最初とされています。
昨日、第126代平成天皇(明仁)が退位し、長く「浩宮さま」と呼び親しんできた皇太子が、本日第127代令和天皇(徳仁)としてに即位されます。
戦後日本は現憲法の基で、天皇陛下は「国民の象徴」と規定されました。平成天皇は、始まりから退位まで、国民の象徴を実践された初めての天皇でした。
国民の象徴というのは漠然としていて、かつて社会科か何かの授業で習った時にもその意味がよく理解できませんでした。しかし、平成天皇が具体的に象徴とは何なのかを示していたのだろうと思います。
政治的権力は無いにもかかわらず、その言動・行動が日本人の心の支えとなり、国民が無償で尊敬する存在。こんな難しい立場にある天皇は、本当にご苦労が絶えないことだろうと思います。
自分の知っている昭和・平成の天皇は年上でしたが、令和天皇は初めて自分よりちょっと若い。でも、ほぼ同じ日本を見て育ってきたのでしょうから、より同世代として価値観を共有できる天皇であることを期待します。