日本の古典芸能と言えば、歌舞伎などが最も知られていますが、今回は日本舞踊の会に行ってきました。
・・・なんですが、バックの長唄に合わせて、しゃなりしゃなりと踊るのが日舞と思っていたら、驚いたことに出演者が台詞を喋る演目がありました。
登場する人物も、主役の若旦那と恋仲の芸者、村娘、岡っ引きと四人もいる。しっかりとした悲恋物語の筋立てがあって、そのハイライト部分を踊りを中心に見せてくれる。
もう少し台詞が多ければ、ほとんど歌舞伎かと思うくらいです。しかも、歌舞伎と違って、女性は女性が演じているのがなんか嬉しい。
さらに驚いたのは、見ているお客さん。いかにも日舞に関わりがありそうな上品な着物姿のお年寄りがたくさんいらっしゃいますが、その中に混ざってけっこうな数の外国の方と思しき客がいました。
日本人の自分が見ていても理解しきれない日舞を、外国の方が観賞しているのは感慨深いところがあります。もっとも、自分の場合は無知なだけですけど。