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2020年12月9日水曜日
新臨床内科学
久しぶりに医学書を購入。
医学書院が刊行する昔からある内科学書の教科書の一つで「新臨床内科学」という本です。
内科学の勉強では、自分が学生だった頃は、ハリソンの内科学とか、朝倉書店の内科学、中山書店の内科学などが有名でした。この新臨床は、これらの教科書の半分以下の内容で、当初から学生向けにエッセンスを凝縮しているのが特徴。
学生の時は中山書店の「内科学」を懸命に読みました。何故かというと、基本的に病的な状態では何が起こっているかという病態生理が詳しかったから。
ただ、実際、試験ともなると、知識の確認や、わからないところをさくっと調べる必要から、簡単にまとめられた新臨床が重宝したものです。当時使っていたのは第3版で、青い表紙が目立ちました。
開業医になって、整形外科といえども、リウマチを専門にしていると内科学の知識はそれなりに必要です。そこで、改めて膨大な教科書は手に余る。
そこで再び新臨床の登場ですけど、2002年に発売された第8版はスルーして、2009年の第9版を購入。学生の時の第3版は600ページくらいだったように思いますが、これは何と1900ページ。
ただし、それから10年以上改訂されず、さすがに内容が古くなってきた。もう、新版は出さないのかと思っていたら、今年の3月に第10版が発売されていました。コロナ騒ぎでまったくきがつきませんでした。
今回も、同じくらいの分量で、当然内容は盛りだくさん。一つ一つの項目の説明は簡潔で、内科専門医には役に立たないかもしれませんが、学生か、あるいは自分のような本来内科を専門にしていない医者には十分な量だと思います。
何気なく開いたところに出てくる病気の話を、ちょこちょこと読むだけでも意味があるというものです。