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2021年3月21日日曜日

ヤッターマン (2008)

あ~、なんか久しぶりに能天気な映画を見ちゃった、という感想しかない。こういう映画のニーズがあることはわかるけど・・・

1975年に始まったタツノコプロ制作のテレビ・アニメ「タイムボカン」の後番組が、1977年~1979年の「ヤッターマン」ということで、当時はずいぶんと人気があった。リアルタイムとしては、高校生だった頃の「タイムボカン」は多少見ましたが、「ヤッターマン」は知ってはいましたがほとんど見ていませんでした。

この映画を最も楽しんだのは、自分より一世代下の方々じゃないかと思います。ですから、監督をした1960年生まれの三池崇史が「できる限り当時のアニメの雰囲気をそのまま実現した」ということは、三池さんは当時はかなりのアニメ好きだったのかと。

内容は確かに、ほぼ30分物アニメを4本つなげたような感じで、紹介編、活躍編、決戦前編、決戦後編という感じ。ヤッターマン1号(櫻井翔)、ヤッターマン2号(福田沙紀)、ロボットのヤッターワンとオモッチャマが、ドクロベエが率いる泥棒一味である、ドロンジョ(深田恭子)、ボヤッキー(生瀬勝久)、トンズラー(ケンドーコバヤシ)と対決というお決まりの展開。

映画としてメインのストーリーは、海江田博士(阿部サダヲ)が探しているドクロストーンを巡って、善玉・悪玉が戦うというもので、行方不明になった博士の娘の翔子(岡本杏理)がヤッターマンと行動を伴にします。

ギャグ・アニメとしてはそこそこ面白かったのですが、それを実写版、それもアニメの雰囲気のままにするというのは・・・だったら最初から劇場版アニメで良かったんじゃないのと言いたくなる。そもそもほとんどがCGで描かれてますからね。

それほどバカバカしい内容で、俳優さんがリアルに全力でギャグをするのは「頑張りましたね」とは言えるけど、一方で「可哀そうに」という感じも無くはない。

アニメ版声優の小原乃梨子さんたちが寿司屋の客で特別出演したり、阿部サダヲが「ファイトクラブ」さながらに一人格闘したり、最後の最後に実際には作られていない「来週の予告」を流したりと、いろいろアイデアを盛り込んでいるのはわかります。

まぁ、はっきり言って、この映画の一番の見所は深田恭子のドロンジョ・コスプレ。深キョン・ファンの方は必見です。そこんとこ以外は・・・まぁ、いいか。